元エホバの証人は果たして恋愛で不利なのか?みんなで話し合ったよ #8
昨日も無事、エホバの証人排斥アフターケア事務所の第8回目の勉強会を開催することができました!
グループ通話には計9名の方が参加してくださり、元エホバの証人の恋愛事情、お葬式の慣習といったテーマについて楽しく盛り上がることができました!
参加してくださった方は以下の9名です。
- 犬神さん
- あじたま君
- SA都民さん
- ほほこさん
- ミライさん
- こえさん
- ビヨンセさん
- ほたるさん
- めめたんさん
元エホバの証人は果たして恋愛で不利なのか?
結論から言いますと、元エホバの証人の恋愛は「様々な面でハードルが高い」と言えそうです笑。
勉強会の話し合いの中では、その理由として以下のような要因が挙げられていました。
- 元エホバの証人という独特な過去を持っている(相手と共有できない)
- 相手(一般の方)に求める道徳基準が高くなりがち
- 現役時代のクセで「恋愛スイッチ」が入りづらい
- 一人でも十分に幸せにやっていける(自己完結タイプ)
- 排斥や断絶などにより精神的に不安定なケースだと難しい
エホバの証人としての「独特な過去」を持っていると、その過去が恋愛の足を引っ張るケースがあるようです。
異性とコミュニケーションをとることがそもそも苦手であったり、一般常識や過去の思い出を共有できないゆえのスレ違いなどがあるようですね。
さらに、元エホバの証人の道徳基準は一般的な方々と比べて高めなので、それを相手に求めてしまうことにより恋愛が成立しづらいという事情もあるようです。
一般社会において、浮気や不倫は表向きにはタブーではあるものの、やはり通念としては黙認あるいは許容されているケースがほとんどです。
一般社会においては、浮気や不倫をすることは「そこまで異常なこと」ではありませんし、むしろ浮気した数をステータスとして自慢する男女さえ存在します。
職場では平気で既婚女性に対して「仕事終わったらホテルに行かない?」とか「気晴らしに二人で旅行に行かない?」と言いよる男性もいらっしゃいます。
一般の方々には「聖書の原則」や「エホバ神の目」がないわけですから、言ってみれば「なんでもアリ」です。
エホバの証人の世界から突然放り出された(あるは離れることにした)元エホバの証人の方々の中には、特に社会の性の乱れに対してカルチャーショックを受ける方も多いようです。
まがいなりにも聖書をベースとしているエホバの証人の世界と比較してしまえば、一般男性(そして一般女性も)性に対してはかなりルーズである可能性は非常に高いでしょう。
元エホバの証人の方が恋愛対象として選ぶ相手は「一般の方」が多いでしょうから、この道徳基準のギャップが恋愛関係の妨げになるケースがあるようです。
(個人的には「性に対する道徳基準が比較的高い」点はエホバの証人に限らずクリスチャンの素晴らしい点だと思います)
現役時代のクセで恋愛スイッチが入らない
これは僕自身もよく理解できます笑。
なにぶん、真面目にエホバの証人をやっておりますと「恋愛は二の次、三の次」になりがちです。
勉強会に参加された方の中には現役時代の男女関係を振り返って「恋愛関係には発展しないようにしていた。どんなに仲良くなっても男友達どまり」とおっしゃていましたが、僕自身も本当にその通りでした。
パウロも「我慢できない人は結婚しなさい」と言っているぐらいですので、真面目にエホバの証人をやっている方は恋愛感情にあえてストップをかける傾向が強いかもしれません。
僕自身も現役当時は「恋愛はぬるい方々がやること」と、恋愛の話ばかりしているめでたい兄弟たちを鼻で笑っていました笑。
「なに生ぬるいこと言ってるんですか?キリストの弟子ならもっとしっかりして下さいよ笑」と、恋愛相談を持ちかけてくる先輩の兄弟たちを冗談交じりに戒めたりしていました笑。
元エホバの証人の方々の中には、現役当時のこの思考のクセがなかなか抜けない方もいらっしゃるようです。
個人的には「一人で幸せになれるのならそれに越したことはない」と考えていますが、恋愛に憧れをお持ちの元エホバの証人の方々にとってはこの「感情のストッパー」にご苦労されるようです。
排斥や断絶からうつ状態へ。からの恋愛
突然の排斥や断絶によって組織から一般社会に放り出される方々の中には、ひどく傷つき精神的に弱い状態で恋愛(異性)に走ってしまうケースも多いようですね。
異性とは非常に素晴らしいもので、(自分が傷ついている時は特に)自己肯定感や快楽を提供してくれたりするものです。
排斥や断絶によって深く傷ついている時に、そんな素晴らしい異性に自尊心の拠り所や快楽を求めるのは至極当然のことでしょうね。
ただ、なにぶん精神的に不安定になっている状態ですと(相手も精神的に不安定な場合はなおさら)恋愛関係を良好な状態のまま継続させることは難しいでしょう。
勉強会でも「元エホバの証人同士が恋愛で付き合うことになるケースもあるけど、お互いうつ状態であるカップルも多く、なかなか難しい」という意見がありました。
やはり過度の共依存や束縛、お互いの精神的負担を背負いきれない、重すぎる、など、問題が多々あるそうです。
恋愛や結婚を上手に活用して、過去の傷を癒していくという恵まれたパターンも確かにあるでしょうが、このパターンは多数派ではなさそうです。
個人的に思うこと
エホバの証人云々を抜きにしても、現行の一般社会においては恋愛では幸せになりづらい環境ではないのかなと思います。
なので、恋愛や結婚という「依存型の幸せ」に全てをかけるアプローチは「幸せになる」という観点から言えばリスクが大きいと思います。
やはり、仕事、趣味、自分自身の生きがいなど、「自己完結型の幸せ」をポートフォリオとして自分の人生戦略のカードに備えておくと無難だと思います。
(恋人にせよパートナーにせよ、自分以外の存在はどうしてもコントロールが及ぶ範囲に限界がありますからね・・)
まとめ
今回の勉強会でも、実にたくさんの元エホバの証人の方々と楽しいテーマで話し合うことができました。
勉強会の中でも言及されていた点ですが、みなさんとても誠実な方々ですし、それこそ過去の独特の思い出を共有できる仲です。
なので昔の話をすると「あー分かる分かる!」とか「いやー懐かしい!」と、一般社会なら絶対にあり得ないところで共感の声が上がります。
これは集まっているみなさんが、同じ世界を故郷に持っている「同郷」だからでしょうね笑。
今後も排斥アフターケア事務所には色々な背景をお持ちの方がいらっしゃると思います。
今からどのような方々がやってくるのか、どのようなお話を共有できるのか、本当に楽しみですね。